フェリー経由帰省5日目

5日目 (2018-01-19 Fr.)

津軽鉄道を乗りに行こう。せっかくだからストーブ列車も乗ろう。
JR東日本秋田支社の青森県奥羽本線沿線中心に発売されている「津軽フリーパス」を使って移動する。「津軽フリーパス」は、JR(青森~碇ヶ関、川部~五所川原)の普通列車弘南鉄道全線、津軽鉄道(ストーブ列車を除く五所川原~金木)、弘南バスの指定路線が2日間乗り放題になる企画きっぷだ。
青森~新青森を除く特急つがるや、津軽鉄道のストーブ列車利用には(乗車券部分としても)使えないことが注意点だろう。
五能線津軽鉄道も、運行本数がまあまあ少ない。列車の相互接続もそれほど良くない。そのため、うまく乗り継げるダイヤは限られている。検討した結果、今回はリゾートしらかみ2号とストーブ列車(151列車)を使うことにした。リゾートしらかみは全席指定の快速列車で、「津軽フリーパス」のほかに指定席券を買えば使うことができる。五能線は全線乗ればそれはそれで面白いのだが、今回は川部~五所川原だけの利用となった。この区間では地元の語り部津軽弁で話す昔話を2編聞くことができた。車内マイクで全車両に流れるので、イベントスペースまで行かずともよいし、イベントスペースに出向いて近くで聞いてもよい。

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津軽鉄道のストーブ列車では、アテンダントからするめいかを買うと車内のストーブで炙ってくれるサービスがある。車両は古い時代からのものでメンテナンスしながら運行しているとはいえ、窓のすきま風はいつでも感じられる。そのためストーブから離れた座席に座ってしまうとそれなりに寒い。

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五所川原からの乗客は半数以上が金木で下車していったので、ストーブの近くに移動することができたりした。

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本州最北になったのは、下北交通大畑線が廃線になったからだね。

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終点の津軽中里駅は、ビッグコミックオリジナルで連載されていた「ちゃぺ!」のモデルになっている。あの頃と比べると駅隣接の売店的なものも縮小しているように見える。

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また、駅前からは、北海道新幹線奥津軽いまべつ駅までの路線バスが運行開始されている。少し興味はあったが、今日は乗ってきた列車でそのまま折り返すことにする。

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今日のストーブ列車は、機関車がメンテナンスに入っていたため、気動車+ストーブ車両+気動車の編成で運行されていた。津軽中里方の気動車は団体客専用ということで締め切られていた。ツアーバスで途中から乗ってくる団体客がそちらの車両を使うらしい。ストーブ車両に乗車する場合は「ストーブ車両券」が乗車券のほかに必要だが、気動車に乗っている分には乗車券だけでよい仕組みになっている。途中、金木で下車して斜陽館などを見学しても良かったが、もっと暖かい時期にしよう。

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鉄道むすめはどこにでもいるよな。

五所川原に戻ってからは、市内循環バスで「エルムの街」ショッピングモールへ向かい、昼食を摂る。ゆっくりしてたら五能線の川部方面が2時間くらい運行されない時間帯になりそうだったので、急いで五所川原駅に戻ってくる。

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ゴニンカンはこのあたりで脈々と息づく遊びなので、世界選手権を名乗ってもいいのだ。

弘前の駅前をすこし散歩してから青森市内へ戻る。この日は降雪という天気ではなかったが、冷え込みが強い日だったので、外を歩くのも少し躊躇するくらいだった。
青森古川の市場で、ホッケのくんせいを探す。子供の頃からなぜか好きな食べ物であるが、関東に来てから見かけた記憶がない。午後5時を過ぎた頃には、市場の店はほとんど閉めていたが、乾物専門の店の人に話を聞いたところ、今年の「ホッケのくんせい」は味が例年ほど良くないので作っていないという。そういうこともあるのか。